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『対比』が好き。 [手作り]

先月、大阪・肥後橋のギャラリーondoさんで開催された
トヨクラタケルさんの作品展「足跡は消えてなくなってしまえばいい。」を観てきました。
(展示期間は終了しています)
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以前、大阪・中崎町のにじゆらさんで観た「手ぬぐい三都物語」の時に、
京都の五山送り火を切り絵で表現しておられたのですが、
とても幻想的な作風だったので、期待しつつ会場に向かいました。


ondoさんはビルの3階にあります。
目印は窓の外の旗。
あと、入り口の立て看板。
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階段を上って、2階にあるドアを開けると、
中にも階段が。
このアプローチが心憎いのです。
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ギャラリーに入ると、一面にトヨクラさんの作品が展示されています。
今回は100点を超える商業用の作品と、
(写真を撮り忘れましたが)創作過程でのデッサン画が並んでいます。
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ここからは、膨大な作品の中から、
好きだなと思ったところを中心にご紹介したいと思います。

まず、一つ目は建物の描写の細かさ。
本の装丁画になっている作品では、
特に建物がリアルに表現されている気がします。
デフォルメされた人物との『対比』かも知れません。
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二つ目は花の質感の美しさ。
トヨクラさんの表現される花は、立体的で生命力を感じます。
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小説や推理雑誌の表紙の中の事件現場。
亡くなった方の傍らで咲く花。
生と死の『対比』を優しいタッチで表しておられます。
しかも、帯で隠れる辺りに描かれていたりして。
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三つ目は色使いと質感の美しさ。
色の明度や彩度の違いで、
子供雑誌・健康情報誌・推理雑誌向けの雰囲気になるんですね。
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紙とフェルトを同じ作品に使う技法は初めて拝見しましたが、
人や物の温度の『対比』を表現するのに、
フェルトの質感は欠かせないかも、と思いました。
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色味を抑えた作品でも、細かい計算が施されていて、
本当に美しいと思いました。
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たくさんの作品を拝見しながら、
トヨクラさんの温かなお人柄を感じました。
優しくて、穏やかで、温かみのある作品ばかり。

新しいオリジナルの作品を拝見できるのが待ち遠しいです。

撮影させてくださった、トヨクラさんとondoの皆様、ありがとうございました。

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